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(27)ラ・セレナでグリーンフラッシュが見えた
太陽はかなり復円しました。人々は家路に就き始めます。気温も太陽が完全に復円する第4接触には13℃足らず。ジャケットは着ていますが、長時間外にいるので身体がかなり寒いです。やがて太陽は水平線に沈み始めます。部分日食中に名刺をあげた方々も帰ってしまい、我々の独壇場です。
日食仲間のメーリングリストからビクーニャ辺りで昨日、グリーンフラッシュが見られたそうです。二番煎じで、狙ってみました。
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食分40%で欠けた復円中の太陽 |
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水平線に沈む太陽はkenko PRO ND100000フィルターを付けて撮らないとまだ眩しいです。フィルター越しに見る太陽の上辺は水平線の大気現象でいびつな形となり、途切れ途切れになります。
そこで太陽の端々が切れた頃、グリーンフラッシュが見えました。太陽の下辺が水平線に接した頃にフィルターを外します。すると肉眼でもファインダーにグリーンフラッシュが見えました。最後に太陽が沈み切る前に光ったグリーンフラッシュは特に奇跡的です。 |
グリーンフラッシュが見えた |
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その現象は美しくも素晴らしくもあります。あまりの感動に声を出して喜び、自然と拍手をしました。自然の恵みと奇跡に感謝です。
余韻に浸る間もなく寒さが襲ってくるので、機材と椅子の撤収を始めます。廻りは人影がまばらでした。観測の帰りに綿飴売りがいて、相方が買っていました。1000チリペソで買えるそうです。売り子が怖い顔をしていたので一瞬撮影を躊躇したのですが、せっかく来たので撮影しました。綿飴はピンク色をしています。
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太陽が沈み切る前に光ったグリーンフラッシュ |
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機材と椅子の撤収を終えて帰るころ、帰りの車の渋滞が激しくて写真の後ろのように数珠つなぎでした。これが事前に分かっていたので観測地に近いアパートメントハウスに泊まったのです。
結局どこかのレストランで観測成功を祝う体力も食い気もなく、真っ直ぐにアパートメントハウスへ戻りました。
全ての機材と椅子を宿に持ち帰りホッとしたのも束の間、不意に強烈な眠気が襲ってきました。せっかく買った綿飴も半分くらい食べたところで相方は寝てしまいます。
それから4時間後に目が覚めてチリ時間で日付が変わった頃まで紀行文を書いています。また寝るので、先にシャワーを済ませて自然乾燥で髪を乾かしながら紀行文を執筆して寝ます。
荷物整理は起きてからやります。綿飴の袋の閉じ口が空いたままだったので、1/10くらいの大きさに縮んでしまいました。
日食撮影を全てを終えたので、充実した朝を迎えます。前の宿の息子さんであるドライバーは夕方4時半にこちらへ迎えにきます。ラ・セレナからサンチアゴへのフライトは夜7時半に出発します。
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相方が綿飴売りを見て喜ぶ |