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(21)欠陥だらけのアパートメントハウス
着いた海岸の宿は気密性がしっかりしているもののボイラーが故障しているので水しか出ません。テレビも繋がらないし、電気ケトルは誰かが直接食材を放り込んで洗わないままです。
冷蔵庫は冷えていますが、前の宿泊客が置いていった玉ねぎとニンジンと卵がありました。野菜の干からびたモノもあります。トイレットペーパーは無いし、まるで管理がされていません。
ただ寝室は3部屋あって1人部屋と2人部屋と2段ベッドの部屋がありました。相方は着くや否や早々と1人部屋に籠ったので、こちらは2段ベッドの部屋にしました。
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ボイラーが故障 |
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風呂の問題ですが、バスタオルは無いし、水しか出ないシャワーは諦めました。部屋に備え付けてあるパスタを茹でるバカデカい7Lの鍋と2Lの鍋でIHヒーターを使い、お湯を沸かします。
更に汚い電気ケトルを洗って熱湯を作り、温くなったお湯に足します。お湯が入った鍋は風呂の縁に置きます。お湯をすくうのは、黄色いタッパーを使います。これでフルに身体を洗えます。部屋はあれどもサバイバル状態なので、頭を使うしかありません。
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お湯が出ないお風呂 |
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生活で出るゴミの処理に困りますが、目の前にあるコインランドリーの横に大きめのゴミ箱が置いてあったのでそこに捨てました。
ガスと電気は生きているので、フル活用しました。暖房器具は扇風機にヒーターを付けたモノが1つしかないので、廊下に置き部屋全体を暖めます。1部屋分なら充分温まりますが、扇風機のファンの回る音が大きすぎるので、うたた寝していても気になるところではあります。
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お風呂セット:お湯を鍋で沸かして水で埋めます |
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ここの最低気温は8℃にしかならないので、朝晩は結構寒いです。日中でも15℃くらいにしかなりません。日本に帰ってから蒸し暑さで体調を崩さないように気を付けます。
相方も私も驚天動地の展開に疲れきっています。結局高い金を出してツアーに参加した方が、日本で日常を過ごすのと変わらない安心が得られます。単に旅費や宿泊代の安さに目が眩んでしまったら、余計宿泊代がかかるし後味の悪さだけが残ります。次回はツアーにしたいです。
話が前後しますが、ここから海岸までの行き方を紙に書いて教えてもらいました。もしかすると宿のオーナーの息子さんも、ここに泊まったことがあるかも知れません。
文章で説明すると、建物はコの字型になっていてコの奥がいまいるところ。そこから大きく左に行って右に行くと大きな出入り口があるから、そこから見える道路を右にまっすぐ行って古い建物の宿を右に行くと海岸に出られる・・・と言った内容です。
これは実際に確かめないといけないので、朝方相方を起こして出かけてみました。
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廊下にヒーターを置いて部屋を暖める |