ラ・セレナ皆既日食・チリ入国編

Keietsu Sayama
(9)25年ぶりのサンチアゴ空港

サンチアゴ空港は1994年以来、25年ぶりです。当時はツアーで行ったので、空港の様子もあまり覚えていないです。

久々に来たら結構デカイ空港で、国際線から国内線への移動はかなり歩かされました。明日明後日と世界中から同業者が多数押しかけてくるので、混雑を避けるため早めに日本を脱出して正解でした。
サンチアゴ空港のBrioche Doree
サンチアゴ空港のBrioche Doree
ここからラ・セレナまで乗り換えるのでお金を使うことはありません。ただ帰りが慌ただしいので、土産物の物色をするには良い時間です。 サンチアゴ空港は、物価が高すぎます。Brioche Doreeと言う店では、惣菜パン二個とリンゴジュースだけで米ドルが14$します。 最初は6チリペソだったのですが、米ドルの現金で払うと倍以上高くなります。これがカード決済なら、その場で安いと思って満足しても後でバカ高い料金を請求されます。米ドル現金を使いたかったので、これは良い授業料になりました。 サンチアゴ空港の店内朝食
サンチアゴ空港の店内朝食
土産物も高くて、上げ底で10個入りのチョコ菓子が日本円で2500円もします。箱入りのお菓子ですが、高すぎです。これなら同じ値段で田舎のリンゴジュースを30缶買えて更に送料無料。日本の方が物価が安く感じます。ラ・セレナでどんな土産物が買えるか分かりませんが、バカ高いサンチアゴよりはマシと期待します。

サンチアゴ空港には手荷物検査も凄い人集りです。さすがに世界的なイベントと化している皆既日食観測ならではです。
混み方が異常なサンチアゴ空港
混み方が異常なサンチアゴ空港
ここから各日食観測地に分散する中継地点となるので、あちらこちらからSolar eclipse何某…などと聞こえてきます。我々は先発隊なので、これから数倍も混むとしたら先発隊で良かったのかも知れません。生憎、日本人の同業者とは会わなかったです。

サンチアゴ空港からラ・セレナ空港までフライトします。ラタム航空の国内線だけあって利便性には欠けてしまいます。USBケーブルやコンセントがイスの前に配線されていません。
サンチアゴ空港のラ・セレナ行き搭乗口
サンチアゴ空港のラ・セレナ行き搭乗口

ラ・セレナ行き搭乗口に並ぶ乗客
ラ・セレナ行き搭乗口に並ぶ乗客

(10)サンチアゴからラ・セレナへ

確か25年前、チリに来た時はランチリ航空だったと思うのですが、タム航空と合併してラタム航空と名前を変えたそうです。

機内サービスでコーヒーを頼もうとしたら、有料だと言われ無料の水を頼みました。完全にLCCです。 フルサービスの航空会社に長く乗っていたので、違和感があります。
雨が降っているサンチアゴ空港
雨が降っているサンチアゴ空港
小1時間でラ・セレナ空港に到着。雨続きだったサンチアゴと違って快晴でした。昨日まで天候が悪かったのですが、滞在中は快晴で皆既日食当日に限っては降水確率0%です。

空港の中は皆既日食の告知パンフレットで溢れていました。構内の外れに土産物屋があり、中を覗くと黒い皆既日食Tシャツが売られています。サイズと試着が可能か聞いてから日本円で1500円の値段で買えました。
快晴のラ・セレナ空港
快晴のラ・セレナ空港
その店にアジア系の30台くらいの子連れカップルが見えたので様子を眺めていたら日本語がチラチラと聞こえてきました。思いきって声を掛けたら、サンチアゴ在住の日本人でした。

これから皆既日食を見るために来たのか聞いたら、サンチアゴに帰るとのこと。チリペソに両替するのを忘れたので何とか交通手段がないか聞いたところ、空港玄関口に横付けされているタクシーらしき車に向かって恐ろしい早さの流暢なスペイン語で交渉します。

黒い皆既日食Tシャツが売られている土産物屋
黒い皆既日食Tシャツが売られている土産物屋
すると、その車がホテルまで12$で乗せてくれるとのこと。交渉してくれた日本人女性曰く、かなり良心的な値段ですよ。日本人夫婦に感謝の意を伝え、本人達も急ぐので私から黒い太陽にロマンを求めての名刺を差し上げました。

明後日ここで皆既日食が見られるのを知らなかったそうです。多分シゴトでラ・セレナに来ていたのかも知れません。
ラ・セレナ空港の皆既日食案内コーナー
ラ・セレナ空港の皆既日食案内コーナー
タクシーの中はアルゼンチンタンゴが流れていて、アストル・ピアソラがフアンの相方は喜んでいます。予想外の早さで展開したラ・セレナ市街行きは、モノの10分くらいでホテル前に着きました。ホテル前でタクシードライバーに12$を支払い、笑顔のお別れです。

ドライバーが気を利かせて、紫色のスーツケースを宿まで運んでくれました。これまた慌ただしくチェックインの説明をされます。
ラ・セレナ空港の皆既日食案内板
ラ・セレナ空港の皆既日食案内板

I took a taxi at La Serena

(11)Mi Maravillaで休む

2日間のフライトで2人ともロクに眠れず部屋に戻ると疲れが一気に襲います。

起きてから身体が動かずふくらはぎがパンパンに張っているので、仮眠してから米ドル→チリペソに両替するのは明日に延期となりました。
Mi Maravilla
Mi Maravilla・・・ラ・セレナのホテル
まだ時差ボケが続いているので、深夜に起きて夜食とシャワーを浴びます。シャワーは非常に温くて人間の体温より低いくらい。浴室の備え付けは液体石鹸しかなく、バスタオルが人数分配布されたのみ。オマケに電子レンジがありません。

冷蔵庫は入室前にコンセントが抜かれた状態に気づかず深夜に起きてからプラグにコンセントを入れます。紫色のスーツケースには大量に水とカップ麺を入れたので、ホテルに缶詰でも平気です。
Mi Maravillaの台所
Mi Maravillaの台所
現地のニュース番組を見ながら紀行文を書いていますが、テレビの脇にUSBケーブルがありました。そこで給電しますが、あまり給電されないようです。

月末の深夜に今回の皆既日食を解説する番組が放送されています。アナウンサーとコメンテーターが早口で喋るだけなので、あまり面白くないです。日食映像は全て一昨年のアメリカ皆既日食で撮られたモノのようです。ラ・セレナの皆既帯説明など欲しいですね。
皆既日食を解説する番組
皆既日食を解説する番組

Mi Maravillaの寝室は結構広めでした
Mi Maravillaの寝室は結構広めでした

(12)Mi Maravillaの朝食

あまり寝付けずにいたのですが、時差ボケと2日間狭い機内でロクに眠れなかったので深い睡眠を取りました。

ここラ・セレナは南半球のため冬至に近い気候です。そのため日が昇るのは朝7時半。日本では通勤時間が長いので、いつも出社する時は遅くとも朝4時半には目が覚めます。
Mi Maravilla 二階への階段
Mi Maravilla 二階への階段
この日は寝ぐせがひどくて髪の毛がトサカになったので、朝食前に髪を洗います。朝だというのに相変わらずシャワーは、生ぬるいお湯しか出ません。いつも超短髪なので、髪の乾きは早いです。

朝が遅いのも今日くらいなので、朝食は朝10時頃にやっと取りました。相方がテーブルに付いて朝食が運ばれるのをニコニコしながら待っていたので写真を撮ります。昨夜から凍らしておいた日本から持ってきたペットボトルと共に・・・
二階のカフェテリア
二階のカフェテリア
右写真は、二階のカフェテリアの奥を撮ったものです。更にその奥に厨房があって従業員が朝食を作ります。

冷えた飲み物はカフェテリアに置かれた冷蔵庫にあります。但し鍵がかかっているので、販売用かも知れません。

反対側にカメラを向けるとコーヒーやシリアルが置かれていました。シリアルには牛乳が付き物です。これを飲めば良かった。
二階のカフェテリアの奥
二階のカフェテリアの奥
朝食の主食はハムサンドです。ヨーグルトとコーヒーに“クリープを入れないコーヒーなんて”で有名なクリープを入れて飲みます。このクリープがムチャクチャ美味くて、その後2杯も飲みました。

これが後で騒動の元になるとは、この時点ではまるで思わなかったです。朝食の飲み物とシリアルのコーナーの向かい側には壁掛けのTVが設置されていて、皆既日食の関連番組が放送されています。昨日放送された番組の使いまわしのようです。
朝食の飲み物とシリアルのコーナー
朝食の飲み物とシリアルのコーナー

朝食のハムサンド
朝食のハムサンド

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