12.4オーストラリア皆既日食の観測地情報

2002年12月4日の皆既日食は、南オーストラリア州北部・リンドハーストで観測しました。

近くには電波望遠鏡があるWoomeraが、日本のγ望遠鏡もあります。観測地の気温ですが、30℃〜35℃の砂漠で直射日光を考えると…実質40℃を覚悟しなければなりません。皆既継続時間は約24秒で太陽高度は4度!条件的には厳しいですが完全に日食が終わる第四接触がないので皆既日食後の太陽はまもなく日没を迎えます。これはノーフィルターでビデオカメラで撮影の予定です。

地平線に沈む食分70%の太陽は肉眼で見られます。日没の定義ですが、太陽の光球自体が完全に地平線に沈む事を日没と言います。月や惑星や恒星は光球面の中心と地平線が接した所を言います。これは日の出や月・惑星・恒星の出も同じ意味です。

薄明の定義ですが、地平線下18度が天文薄明と言って星が見えにくくなる目安です。太陽の通り道である黄道からは、黄道光が見られるはずですが、日本は明るすぎて見られません、地平線から太陽が昇るにつれて航海薄明・市民薄明と呼び名も変わります。

12.1に青森空港を出発→羽田→成田→12.2に豪州へ到着。12.7夜に成田着なので、飛行機の遅れも計算して都内で一泊しますzzz。12.8朝の便で青森空港に到着です。12.4当日はNHKで皆既日食のニュースが放送されると思うのでニュース10をタイマー録画します。日本時間でPM8:00に現地は皆既日食なのでニュース7では見られません。ちなみにセドゥナは海霧で曇られると予想したので内陸部の砂漠地帯にしました。

結果的にこれが当たり、セドナでは薄雲越しに観測された場所もあったそうです。

戻る太陽高度4度の本影錐弧状ベイリービーズ彩層&プロミネンス感動のベイリービーズ
地平線に沈む部分日食沈む太陽の角撮影標準露出表|観測地情報(文)|オーストラリア砂嵐ツアー・前半