今世紀最後の金星太陽面通過 in 安城Keietsu Sayama
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| (1) 新幹線で名古屋へ ２０１２年は稀に見る掩蔽現象が盛んな年です。この間日本横断金環日食が太平洋ベルト地帯を半分以上カバーする地域で見られたばかりなのに、月替わりの６月６日には今世紀最後の金星太陽面通過が見られます。 前回８年前の金星太陽面通過は、日本全国が雲に覆われた予報となっており、稚内まで遠征して観測しました。 今回は右図にあるＧＰＶ気象予報を信じて、比較的関東から遠くない愛知県にしました。宿を予約する時はじゃらんnetを使いますが、当日予約で朝食付きの宿を検索したら三河安城になりました。 |
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宿を決めたら道中の予定を決めなければならないので、以下の予定を立てました。町田発21:01〜新横浜21:22 新横浜21:29〜名古屋22:51…東海道新幹線使用 名古屋手前の三河安城に止まる新幹線はないので逆戻り 名古屋23:00〜三河安23:47この予定で行くはずでしたが、町田から全て一本早い列車に乗りました。名古屋から豊橋行の新快速に乗りましたが、三河安城で列車が止まるものと思いました。 |
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(2) あゝ勘違い 名古屋発の新快速は安城に泊まりました。出先の町田から直接機材を持って行ったので荷物と移動の疲れからか、頭がボーッとしていたので何も考えずに駅を降りて宿を探しました。 どうしても見つからないので宿に電話したところ、降りた駅が違ったようです。 急いで安城駅に引き返し名古屋行きの列車を探したら、終電が出てしまった後でした。どうにもならないので、安城から歩いて三河安城に行きました。 |
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| 安城から三河安城までは、かなり遠く感じました。実際に後で調べると、3kmを40分かけて歩いたことになります。
普段これくらい歩いていればなんてことのない距離ですが、あまり運動をしていないので太ももまで汗だくになりながらやっと宿に着きました 泊まったところは、ＡＢホテル三河安城本館です。なぜここにしたかと言うと、東側の窓が開けている立地条件が良かったので決めました。今世紀最後の金星太陽面通過をホテルの部屋の窓から撮影したかったのです。 |
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| 機材の準備は寝る前にした方が良いので、三脚とビデオカメラなどをセットしていつでも付けられるように新調したアストロソーラーフィルターも近くに置きました。 全ての準備が終わってから広い浴場に行って一日の疲れを洗い流します。風呂から上がって宿に常設されているパソコンで情報収集をしました。ＧＰＶ気象予報の画像は、そこでキャプチャしたものです。 多少気になる予報が出ているものの、予報通りなら晴れて金星太陽面通過の潜入が見られるはずです。 |
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| (3) また移動 台風の過ぎ去る速度が遅く、見られないまま終わるのか？と危惧しました。朝7時16分頃に右写真を撮影。 既に第一接触が過ぎて金星が太陽面に潜入中です。 非常に悔しくなりヤケクソでＮＨＫを見ていたら、福岡と鹿児島で金星が太陽面に潜入している映像が流れました。空がこんなんではニュース映像を見るしかありません。 失望感を漂わせながら機材の撤収を始めました。名古屋はもう少しで晴れのエリアになるそうですが、第一接触と第二接触を見られなければ失敗も同然です。 |
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第二接触が終わった頃を見計らって機材の撤収を進めます。午前７時半の空は相変わらず曇天。午後３時半までに町田さ着いていなければならないので、以下の予定で関東に戻りました。三河安 7:48〜豊橋着 8:37 豊橋発 8:41〜浜松着 9:15 浜松発 9:31〜島田着10:14 島田発10:24〜沼津着11:48 沼津発12:01〜熱海着12:20 熱海発12:27〜小田原12:48 〓金星の太陽面通過出現を観測〓 小田原14:08〜町田着15:11 |
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右は午後１時に気象衛星が撮影した雲の写真です。台風一過の空が広がってきました。横浜や川崎は雨が降っているとのこと。果たして次の観測地に定めた小田原では雲の切れ間から撮影できるかどうか… 列車を何回も乗り継ぎながら東へ戻ります。静岡を過ぎた頃から雲が薄くなってきました。沼津辺りで雲の切れ間から日光が射し始め、熱海では完全に晴れていました。早速手持ちの日食グラスで太陽を見ます。 …肉眼で見た太陽に金星は見えなかったです。やはり拡大しないと黒点より大きい金星は見られません。 |
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