|
5月の金環日食は直前まで天気予報に右往左往したので、今度はそのようなことが無く自宅マンション前の公園での観望・撮影を期待したが、見事に打ち砕かれた。
金環日食の騒動も落ち着いた5月26日(土)、10日後の天気予報が発表されるということでチェックを始めた。
地元の予報はあまり芳しくなかったが、10日も先では精度も良くないので、しばらく様子を見ることにした。
5月29日(火)になると北日本や北陸地方の天気が良好とされた。移動してもなるべく車で行ける範囲ということで、新潟付近を想定し始めた。
5月30日(水)、金星の太陽面通過まで一週間。気象庁の週間予報でも6日の予報が発表された。これによると、晴れが先行しているのは札幌のみ。早くも北海道への遠征を考えざるを得なかった。 |
金星の太陽面通過(国立天文台より引用) |
|
5月31日(木)、週間予報では、観測日当日の6日は北海道札幌、旭川地方で早くも信頼度Aで、「晴れ時々曇り」の予報となった。
ここで札幌の場合は、地理に不案内なものの千歳空港周辺か、大通り公園がある札幌を考えていた。旭川の場合は、月惑星研究会のメンバーに聞くことにした。
時間が経過すれば、東北地方にも晴れのエリアが南下するかもと思い、飛行機のチケットの購入はもう少し様子を見てからにしようと思った。
ちなみに、関東以西はもう悲観的な予報だった(右図)。
|
5月31日発表の予報 |
|
6月1日(金)、週間予報で秋田も信頼度がAで「晴れ時々曇り」の予報になった。それより南の山形では同じ予報で信頼度B、晴天域がどんどん南下して欲しいと思った。
6月2日(土)、所用で上京。夕方予報をチェックすると「晴れが優勢」の天候はまたも北海道道央部以北(上川留萌地方、石狩地方、及び宗谷地方)になった。
8年前同様、稚内への遠征を覚悟したが、また予報が変わる可能性もあるので、もう少し様子を見ることにした。
|
6月5日発表の予報 |
|
6月3日(日)、フィリピンの東海上で発生した台風3号がこの時期としては珍しく北上、梅雨前線を活発化させるために予報が難しくなってきた。
しかし北海道を中心とした北日本方面は晴れの予報が先行していた。相方のアドバイスを受けて北海道へのパックツアーをネットでチェックしていった。
するとパックツアーの申し込みは、直前すぎて既に締め切られていた。
そこで宿はまだしも往復の飛行機を明日の日中確保しようと思った。
|
5日発表GPV |
|
6月4日(月)、金環日食から2週間後の本日は部分月食の日である。
肝心な6日の予報は、気象庁発表の週間予報によると、西の状況が好転し、瀬戸内海界隈の諸都市が軒並み晴れ優勢の天気に変わりつつあった。
それに対して、週間予報及びGPVでも、東北、北海道が悪天の予報に変わってしまった。
あと完璧でないものの、富山・金沢も良さそうなので、この方面に移動しようと思い、道の駅やネットカフェを調べていった。
|
6日早朝発表GPV |
|
6月5日(火)、太陽面通過までついに1日後になった。
11時に発表された予報では昨日と大きく変わらなかったが、17時発表の予報では金沢が曇り先行の予報に変わってしまった。
この傾向はGPVでも同じであった。
どうやら北日本を寒気が通過して、天気が不安定になるということだった。
悩んだ挙句、再度方針を変えて、他の地域と比較して晴れの予報が先行していて、車で移動できる限界の琵琶湖畔の長浜にある道の駅「湖北みずどりステーション」に移動することにした。
|
6日直前発表GPV |
|
夕方から機材の積み込みを行った。飛行機で移動する場合でも、sky90で太陽面通過の全経過を撮影することは当初から決めていた。これをまず積み込んだ。
あと第2接触及び第3接触を撮影するために拡大できる光学系が必要であった。悩んだ挙句、20cmバイザックを10cmに絞って、ND4.0を装着することにした。
無論、そのままでは取り付けることができないので、ダンボールを切り取ってフィルターホルダーを作成した。
その後、夕食を食べながらYahooでルートを検索した。自宅から10分ほどにICがあり、長浜にもICがある。ほとんど高速道路の移動なので、休み休み移動することにして、21時頃自宅を出発した。
|
湖北みずどりステーション位置図 |
|