幌内線

幌内線 営業` 18.1km 全線開通 明治21年12月10日 昭和62年7月12日廃止
幌内線本線 岩見沢−栄町(仮)−萱野−三笠−唐松−弥生−幾春別
幌内線支線 三笠−幌内住吉−幌内(昭和47年10月31日旅客輸送廃止)
ちなみに特例として臨時列車“快速ほろない号”が幌内まで往復した。


幌内線の特徴
幌内線は、幌内にある幌内炭山で掘った石炭を港がある小樽港へ運ぶために作られた北海道炭砿鉄道が前身である。まず小樽市にある手宮〜札幌間が開業し、二年後の明治15年11月13日には幌内まで開通した。更に明治21年12月10日には、二つの炭鉱のあった幾春別まで延長された。まだ北海道に入植した人もまばらで、採算に乗るはずのない鉄道が開通したのは石炭の運搬が主目的である。その後、四十社余りの石炭運搬を目的とした私鉄が道内に開業したが、その多くは戦前に廃止されたり国鉄に買収された。

しかし手宮線と改称された手宮〜色内〜南小樽間は、昭和37年5月14日で旅客扱いを廃止。貨物輸送も昭和60年11月3日で廃止された。手宮線は小樽とつながっていなかったので、函館本線の小樽〜南小樽間は現役路線である。また、幌内線の三笠〜幌内間も昭和47年10月31日に旅客輸送を廃止した。
相次ぐ炭山の閉鎖によって幌内線自身も昭和62年7月12日をもって廃止された。
石炭輸送のために開設された札幌駅は、大都会となり今も旅客の姿が絶えないのは何とも皮肉である。

幌内線の位置
幌内線の位置(クリックすると全体地図が出ます)

幌内線廃止記念列車
幌内線廃止記念列車…幾春別駅ホームにて撮影

幌内線時刻表(幾春別〜岩見沢)1986年3月3日現在

営業列車番号730D732D734D736D738D740D742D
 q幾春別発 05:4807:0508:1713:5517:2018:3920:04
 1.3弥生 発 05:5107:0808:2013:5817:2318:4220:07
 3.3唐松 発 05:5507:1208:2414:0217:2718:4620:11
 7.2三笠 発 06:0207:1908:3114:0917:3418:5320:18
11.8萱野 発 06:0807:2508:3714:1517:4019:0020:24
18.1岩見沢着 06:1807:3508:4714:2517:4919:0920:34


幌内線時刻表(岩見沢〜幾春別)1986年3月3日現在

営業列車番号731D733D735D737D739D741D743D
 q岩見沢発06:3007:4213:2016:4518:0519:2922:13
 6.3萱野 発06:3907:5113:2916:5418:1419:3822:22
10.9三笠 発06:4607:5813:3617:0118:2119:4522:29
14.8唐松 発 06:5208:0413:4217:0718:2719:5122:35
16.8弥生 発06:5608:0813:4617:1118:3119:5522:39
18.1幾春別着 07:0008:1213:5017:1518:3419:5922:43
臨時便の運行時刻表は幌内線記念切符に記載

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