(27)西側の湖へ
上の衛星写真に見られるテルナテ島の西北部に大きな湖があります。次はそちらで観光します。
先程の路上の近くに雑貨屋があり、希望者だけ買いに行きました。いきなりの訪問者に店主もまごついたのか、15分ほどかかってやっと買い物が終わったようです。日本語ができる現地ガイドさんの通訳で、特産の丁子とナツメグを買った方がほとんどでした。写真で見る限りでは、常温で保管されたジュースや小分けされたスナック菓子などが売られていました。
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路上近くの雑貨屋 |
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遅い出発となったバスは、林をすり抜けながらテルナテ島西北部の大きな湖に向かいます。湖の駐車場についてバスを降りると、50段近くある長い階段が見えました。やっとのことで上ると、そこには緑色をした大きな湖が…その名前は何というか知りませんが、湖に石を投げると大きなワニが現れるという言い伝えがあるそうです。実際に湖に投げるために作られた黒い石が階段のそばで売られていました。
少しくつろごうかな…と思った頃、ガイドさんがまたクーラーボックスを持って来てくれました。今度はコーラしか入っていないのが分かっているので、何ももらわなかったです。
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テルナテ島西北部の大きな湖 |
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湖の手前にココナッツを売る店があって、その後ろに腰掛けるスペースがあったので売っている様子を見ていました。収穫された未熟果を写真手前左の店員が割ってココナッツジュースを提供するものです。値段は、確か50000ルピアなので500円ほどしました。
ツアー客の一人が買うと、次々とココナッツジュースが売れていきます。ココナッツを飲みやすいようにナタで叩き割るのが男性の仕事で、金銭の授受が女性の仕事。二人は夫婦で息もピッタリ合っていました。近くには、小さい女の子が物欲しそうに眺めていました。
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ココナッツを売る店 |
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多分、お二人のお子さんなんでしょう。ココナッツのナタの入れ方ですが、まず未熟果の底辺を作るために底をスパッと切り落とします。次にココナッツを立てて45度の角度でナタを入れ、反対側も同様にナタを入れます。すると写真のようにココナッツのフタができます。それにストローを刺して提供します。
流れるような手さばきを何度も見ていて、つくづくビデオカメラで収録出来ないことを恨めしく思いました。あれだけ用意してあった未熟果もあと数個ほどになりました。それでも次々と買い求めるツアー客がいます。
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ココナッツのナタ入れ |
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私もココナッツジュースを買った方から少し飲ませてもらいましたが、バスが出発すると言うので購入者が消費しきれなかったためです。常温なので冷たさは感じなかったのですが、自然の甘みがありました。
今日一日で、どれだけのお金を店は稼いだのでしょうか?写真のココナッツを売る店では、ツアー客が買われる前の状態でしたが、残りが5〜6個ほどになっていました。少なくとも日本円で15000円は稼いだでしょう。それに飲み残したココナッツは、日用品にも使えて捨てるところがありません。実に良いビジネスです。
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ココナッツジュース |
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バスに戻る途中で湖からの帰り道を撮りました。目前の青い海のコントラストがとても綺麗です。その両脇には、申し訳なさそうに椰子の木が生えていました。
バスは西海岸を南へ走ります。道中は山がちで何もなくバスも10km以下と歩くより遅いスピードで走ります。この区間はスピードを上げた方が良いと思ったのですが…途中、自生している丁子やナツメグの木を撮影するために皆さん降りました。私は左足が痛みだしたのと暑かったので外に出ないでバスの車窓から皆さんの様子を眺めていました。
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湖からの帰り道 |