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19日(土)、昼ごろ発表された予報が悪い方向に傾いてしまった。予想された気圧の谷、中国からの上層データが入るにつれて予想よりも顕著になって、濃い雲が発生、金環日食帯を覆ってしまうということである。
このころからマスコミでも連日のように金環日食の見え方や観望にあたっての注意事項を取り上げるようになった。
ちなみにこの日は、この天気が金環日食当日だったら良かったのに!とアナウンサーが言うほど上天気だった。
本屋やカメラ屋での日食の特設コーナーにある日食グラスの売り切れが続出した。天気予報は芳しくなかったものの、2009年7月の皆既日食以上に盛り上がった。
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金環日食 |
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20日(日)、いよいよ日食前日。この日になると日食中に晴れそうな地域がマスコミでも具体的に報道され始めた。
気象関連のサイトで発表される天気予報(天気分布)がコロコロ変わるために、自宅前の公園での観測も考えたが、移動観測を行うことに決めて、一眠りした後の夕方から機材を車に徐々に積み込んでいった。
モータードライブの電池も日食当日がゴミ捨ての日だったので、すべて交換した。夕方になると予報が再度更新された。各関係機関の予報を勘案すると、安全そうなのは長野県南部や北関東のみだった。
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20日15時発表のGPV |
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自宅から移動可能なのは北関東のみ。しかしここでは限界線に近く、継続時間は短い。その分、ベイリービーズは長く見られる・・・。
そこで機材は、ベイリービーズを拡大撮影することにして、連続撮影はやめることした。居ながらにして金環日食が見られる稀な状況だったので、機材は可能な限り、持っていくことにした。
結局、赤道儀2台、鏡筒2台持参することにした。また木漏れ日撮影用として、相方が以前購入したビデオカメラを持っていくことにした。観測風景の撮影用として、コンパクトタイプのデジカメを用意したのは言うまでもなかった。
相方も夕方から準備を始めた。具体的には夜食用のガスコンロ、水、食料などであった。このほか、ピンホールカメラの代わりとして穴じゃくしを持っていくことにした。
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21日3時発表のGPV |
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