■さらばハオよ
私やマサさんはハオ島14時30分の便でタヒチに戻るため、日食終了後は慌しかったが、もう1便はハオ島16時55分であったためにかなり余裕があった。そのため第2便で帰る方は部屋の中で寝ていた。私自身も睡眠不足のために、時折激しい睡魔に襲われた。
予定の12時30分より多少出発が遅れたが、バスはMFRを出発。一路空港に向かった。沿線の樹木をみると外海に面した木々が倒れながら伸びており、風がいつも強いことを改めて認識した。そうこうしているうちに
バスは空港に到着したが、この付近では滑走路と道路でほぼ島の横幅を占めてしまうことがわかった。
(つまり、それだけ島の幅が狭い。)
別の車で積み込んだ荷物も届いて、機内預け荷物の手続きを開始した。空港入り口には昨日と柄が異なる日食Tシャツが売っていたが、日食の後だったためにどうも購入の意欲が湧かなかった。小さな田舎空港のために、その手続きにはずいぶん時間がかかった。
ようやく搭乗手続きが始まった。驚くべきことにX線検査なしで手続きが進められた。
無論、液体の持ち込みも自由?で飲み残しのペットボトルの水をMFRに捨ててきたことを後悔した。行きと同様、歩いて飛行機まで行き、数十分後、無事飛行機はハオ空港を飛び立った。
座った場所は、行きと同様、後方から向かって右側の席であった。離陸後、ハオの環礁がよく見えたので、夢中になって撮影していった。その後水平飛行になったが、あまりにも眠たく機内食のサンドイッチも撮影せぬまま頬張ってしまった。飛行中はほとんど寝ていたが、16時30分ごろタヒチのファアア空港に到着した。
■夢に出てきた新聞
ホテルのロビー内に設置されたツアーデスクで明日の予定を確認してから、マサさんと明日の予定について打ち合わせを行った。一番の関心事は、明日の朝の一番に日食が掲載された新聞を購入することであった。
しかし、マサさんの参加するOPの出発時間が6時30分とカルフールが開店する前の時間帯なので、新聞を購入することはできない。そこで私がマサさん、友人のkeiさんの分も購入することにした。またマサさん自身も道中で新聞が売っていれば、保険のために私の分も購入
していただけることになった。
シャワーを浴びた後、マサさんが用意してくれたビール及びおつまみで日食成功の祝杯をあげた。しかし睡眠不足の私にとっては、起きているのがやっとの状態であった。ビールを一通り飲んだ後、夕食にと事前に用意していたカップラーメンやフランスパンを取ることなく、そのまま寝てしまった・・・。
どのくらい寝ただろうか?朝起きてダッシュでカルフールに向かった。
しかし、店内を探せども探せども新聞が見つからない!開店が8時であるが、OPの集合時間が8時30分、移動を含めると探せる時間は20分程度しかない!かなり焦った・・・。しかし見つからない。諦めて宿に戻って悲しい気持ちでOPに参加したところで、目が覚めた。夢だった・・・。
まだ起床時間である6時30分ごろまでは時間がある。再度寝なおした。普段だったら空腹で眠れなくなるが、この時は眠気が勝っていたようで、再度眠りにつくことができた。しかし、それ以降は眠りが浅くなって、寝たり起きたりを繰り返すようになった。
6時になるとマサさんが起きたので、私も目が覚めた。片付けもせずに寝てしまったことを詫びつつ、横になって起床時間まで過ごした。
夕食抜きだったので、お湯を沸かしてカップラーメンとフランスパンをかじった。普段カップラーメンのスープは殆ど飲まないが、今日は野外にいることが多いので汗をかくために塩分が不足する。そこで、パンにラーメンの汁を染み込ませて食べることにした。硬いフランスパンを食べるには丁度良かった。
7時40分になると、少々早いものの部屋を出てカルフールに向かった。丁度、大越さんもカルフールに向かっており、目的は私と同じ日食が掲載された新聞の入手であった。50分ごろカルフールに到着したが、無論まだopenしていない。敷地内のほかの店を散策したが、新聞が売っているような雰囲気ではなかった。
大越さんと入り口で待って、南の島なので8時にちゃんとopenするかどうか心配しあった。周囲の棚を見渡すと日食の絵柄が入ったカードがあったので、迷わずポケットに入れた。
8時ごろ不安をよそに無事開店した。私は開店前から店内を眺めて、新聞ラックと思しきものを見当していたので、真っ先にそこに走った。すると思っていた通り、新聞が積まれていた。レジに近い部分の所々に新聞のラックがあり 、新聞が山積みされていた。
思っていた通り、表紙に日食写真があった。
2種類の新聞をまずゲットして、他社の新聞がないか、店内を急いで歩き回った。しかし、探せども探せども新聞は2種類しかない。時間を見ると8時10分になっていた。ホテルの部屋に購入した新聞を置いてOPに参加したかったので、ミネラルウォーターを購入してレジに向かった。さっきの新聞ラックをみると同じツアーの仲間が新聞を手に入れているのが分かった。
ホテルに向かったが、南国の日差しは朝でも強烈であった。車もハオとは異なり、ビュンビュン走り抜けていった。部屋に到着してから新聞を置いて、日焼け止めのクリームを取り出して、集合場所あるロビーに向かった。予定より数分遅れて、タヒチ島1周観光がスタートした。
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