南国の環礁で見た薄雲越しの「黒い太陽」4
もくせい
ハオ島の観光

ハオ島の港9時10分ごろになると、ハオ島の中心地であるオパテ村の市役所・港方面へのウォーキングツアーが行われた。私はそれよりも、日食Tシャツを売っている店を最初に案内して欲しかったが・・・。椰子の木が所々にあり、さすがに南の島であった。

道路には犬が多かったが、ほとんどは野良犬ということである。案内の添乗員によると、子犬のときは皆さん可愛がって飼うが、大きくなって生意気?になると捨ててしまうので、野良が多くなってしまうということである。

日食Tシャツ売り場港(右上写真)に案内されたが、ここでは午後歓迎を兼ねたお祭りがあるので、可能な限り出てみては?と添乗員から勧められた。なおこの港では18時から市場が開かれるということである。その後は港から来た道を引き返して、さらに南下した。

目指す日食Tシャツを売っている店が見えてきた。すると皆さん先を争うように、さながらバーゲンセールのように日食Tシャツを購入していった。私は、サイズはともかく、何とか2種類の日食Tシャツを購入することができた。

昼食会場その後部屋でくつろいでいるうちに、昼食の時間が迫ってきた。当初MFRの狭い食堂で人を入れ替えて使用することになっていたが、隣接した公立小学校(Ecole Primaire)の食堂を確保することができたので、全員一同に食事を取ることができた。食事はバイキング形式であったが、このときはポリネシアの郷土料理が並んでおり、一目見ただけでは何なのか?分からないものもあった。このときは先ほどの市長も一緒に食事を取るために、会場を訪れていた。食事の内容は結構甘いものが多かったのが印象的であった。

マットレスを敷き詰めた部屋食事の後は宿泊する部屋にマットレスを敷くために、午前中組み立てた機材を談話室に移動させた。実は、この談話室で食事を取る予定だったが、公立小学校の食堂を確保できたために談話室へ変更になった。スーツケースについては、敷地内にある温室に収納するように連絡があった。スーツケースを収納しに行くと、片隅に小さな白い台が置いてあり、魚眼レンズで天空を撮影するにはもってこいと思った。他の人に確保されないように、考えた末に名札をつけた。その後、部屋に戻ってマットレスの配置はみんなで協力して行ったが、いざ敷いてみると結構部屋が狭く見えた。
ハオ島の浜辺その後、タヒチで行った部屋のどこで寝るのかという優先順位を決めたくじに従って、寝場所を決め始めた。マサさんと私は夜中も星見のために外に出る可能性があったこと、充電を行う必要があったことから、出入り口に近い場所を確保した。その後は夜の星見もあったので、とにかく休むことにした。

17時ごろになると日がだいぶ陰ってきた。サイクリングに行っていたマサさんが帰ってきて、アマゾンさんと一緒に日没のグリーンフラッシュを見に港方面に行くことにした。

ハオ島の木々ハオ島の夜

港に入る道の入り口付近にある教会でミサが行われていたが、これに参加すると日没を見逃す可能性があったので、そのまま海へ歩いていった。桟橋に着くとアマゾンさんが早々と金星を見つけた。ここは日本と異なり黄道が水平線に対して殆ど垂直の状態に立っているので、非常に高い高度で金星が見えていた。

そのうちに日が沈んだが、期待していた通り、グリーンフラッシュを拝むことができた。 ハオ島の夕陽その後は次第に暗くなり始めて、アマゾンさんに教えていただいて天空に写った地球の影(空の色彩が微妙に異なる)を見ることができた。

その後は一番星探しが始まって、金星以外ではケンタウルス座のα星が見え始め、β星やサザンクロスが次第に見え始めた。夕食が18時から開始ということで、45分には港を出発してMFRに移動を開始した。MRFに到着するころには、すっかり暗くなってはっきりとサザンクロスや偽十字、その間にあるエータ・カリーナは天の川が濃くなった感じで見え始めた。
シャワールーム
18時開始予定の夕食であったが、お肉を焼いている最中なのでしばらく待って欲しいと言われた。時間ができたことと、汗をかいてしまったので、シャワーを浴びてから夕食を取ることにした。このシャワー、断水時間が設けられているので、使用できる時間帯は17時〜7時と限られていた。トイレなどは、タンクに水を溜め込んでいるので大丈夫。水シャワーであったが、汗をかいていたために初めは冷たかったが、次第に気持ちよく浴びることができた。

シャワーから出ると夕食が始まっているとハオ島の夕食いうことを聞き、食事会場に向かった。食事内容であったが、郷土料理ではなく、メカジキの串焼きがメインであった。あまりにも美味しかったので、3本もたいらげてしまった。

ちなみに食事ごとに1.5リットルサイズのミネラルウォーターが各自のテーブルに置いてあり、さすがの私も全て飲みきることはできなかった
。食事のあと憧れの南天の星々を撮影するために、談話室に置いておいた望遠鏡をMFRの前庭に設置した。

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