炎天下の皆既日食・奇台編
炎天下の皆既日食・奇台編
Keietsu Sayama
(5)バスに乗るまで…
やっとホテルに到着。飛行機の機上から撮った映像でバッテリーを消費したので、充電しながらシャワーを浴びて深夜2:00頃に寝ましたzzz
翌朝、モーニングコールが6:00に鳴りました。その頃は既に荷物の準備が終わりかけていたので、6:30までに部屋の外にスーツケースを置いてあとは部屋に来なくてもいいようにしました。これでゆっくり朝食が食べられます♪寝る時間が4時間も無かったので、皆さん眠い顔をしていました。もっと寝る時間が欲しかったのに…

西大寺入口の門
この真相は、朝遅く出発すると観測地に着くのが遅くなって薄明過ぎたらテントの位置すら分からなくなってしまう…とのことで、なるべく朝早く出発する方が望ましいと決められました。これは企画内容と合わなかったので、参加された皆様には申し訳ないです。ベテラン添乗員とガイドが相談して決めたそうなので、夜遅くなってから明かりもないところでテントを探すのは不憫に思いそのような行程となりました。皆さんがバスに乗る直前、企画者として日食間際に挨拶するのも失礼だと思ったので参加者全員に御挨拶させて戴きました。
遺跡は工事中
「皆様、素人が企画したツアーに参加されてありがとうございました。企画者の佐山敬悦です。皆既日食と言う特殊な現象を共有すると、参加者同士の会話はいきいきとしたものになります。その時、感動を共に分かちあった仲間は一生の友人になります。これからも皆さん仲良くやっていきましょう。」私の拙い挨拶と添乗員の説明が終わり、バスに乗りました。前方を撮りたかったのですが、ビデオカメラを置くには場所が遠すぎて全ての行程が手持ちで風景を撮影することになりました。バスがすごく揺れるので、ビデオカメラの映像も揺れます(>_<)

奇台市街
(6)奇台市街と西大寺観光
今日は烏魯木斉から巴里坤、日食観測地までの大移動です。やがて高速道路に入ります。高速道路とは名ばかりで、至るところが工事中です。中国人の感覚では、途中でも開通させようといった感じです。道がずっと続いていたのに、急に曲がって凸凹の砂利道を通らなければならなかったし…その間は風景の撮影も一旦中止です。途中、西大寺に立ち寄ります。日本の感覚だと相当大きな寺かな…と思って行ってみたら工事中で砂の廊下と遺跡の周りに足場が作られていました。

レストランの近くにあったドラゴン
シルクロードの話しは好きですが、遺跡を見ても価値が分からない人間なので遺跡を見ている方々を見ていました。遺跡も写真を撮ってはいけないそうなので、その場をスルーしました。逆に全て中国語で書かれた看板などに目が行きます。

西大寺の観光を終えて、30分ほど走ると奇台市街に入ります。ホテルのレストランで昼食を取ります。昼食を食べ終え、少し時間があるので添乗員の伊藤さん他数名と奇台市街を散策しました。あまりに暑いので、棒付きアイスを買いました。ここでは1元です。これが観光地に行くと3元にupするのですから、完全なボッタクリです!

奇台市街を散策
日食記念切手が売られているかも知れないので、先に郵便局を探します。でもそれらしき建物は見当たらず… 更に街を散策すると、牙科と言う得体の知れない看板が目に付きます。これは横の絵にもあるように開業した歯医者さんです。牙!?少なくとも人間の歯に付ける名前ではないな…と思ったのですが、歯科大学を中退したので歯学部でも牙と言う単語は使います。一本に独立した歯を歯牙(しが)と言っています。それにしても牙科の横に描かれたイラストがリアルで、何だかコワイです(>_<)
牙科とは歯科…歯医者を意味します
次に目にしたのが“浴池”…これは浴場すなわち銭湯です。この辺の人たちは、暑い日中に風呂へ入ります。浴池と書かれた看板の下にレンガの壁があります。一見してタダの落書きに見えています。これが職安の代わりになっていて、仕事の紹介や家庭教師やりますやら、○屋はこちら…とか色々書かれています。結局郵便局は見つからなかったのですが、奇台市街を散策しただけでも充分です。やがてレストラン近辺で待機しているツアー客と合流して、バスは奇台を離れます。
浴池…日本で言う銭湯
ここから天山山脈の奥へ入っていきます。シルクロードの天山北路ですから、普段TVでは目に出来ないような風景が広がります。より険しい天山山脈に雪の頂があったり、遠目から見ると厚い雲から雨が降るのが見えてきたり…前の座席に座っていたカメラマンさんが、雨が降ってきましたよ!と言ってきたのですが、ここで皆既日食が見られるワケぢゃないので…とかわしました。現地ガイドの胡さんによると、天山山脈ではよくあることで天候が急変します…とのことでした。所々晴れていたので、うっすらと見える虹を堪能しました。
より険しくなった天山山脈
途中検問所があり、バスの走ってきた距離と時間を計算して40km以下で走らないと罰金だと警察から通達がありました。どうしようもないので、早めに走ってトイレ休憩を長めに…と言うスタイルで観測地に向かいました。
当初の予定が狂ってしまい、観測地に到着する時間が大幅にずれていきます。

雨雲の下にハッキリ見える雨

吉木薩爾の検問所
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