(1)乱立ツアー 2006.3.29の皆既日食〔サロスbP39…29/71〕は、ブラジルの東海岸から大西洋を経て赤道を通過、アフリカのガーナに上陸後、サハラ砂漠と地中海を縦断してロシアとモンゴルの国境で日没となります。 1サロス前の1988.3.18は、小笠原沖や東南アジアで見られました。この日食は、日本の領海内で皆既日食帯が通過したので大型船の甲板で観測しています。 今回は前回の日食より正午中心食寄りに観測地を決めたので、4分4秒継続する皆既日食が見られます。 ちなみに日本からのツアーは、リビア・エジプト・トルコ・グルジアの四ヶ国選べます。全部で20社近くの募集が |
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ありました。また海外ではガーナ・ニジェールで観測するツアーもありました。日本から遠征する場合はエジプト以西だと旅費が割高になり、ビザの問題も出てきます。今回のリビアも長年に渡るカダフィ大佐の独裁政治が終わり、観光に力を入れはじめると言ってもビザを申請しなければ入国出来ません。 また、今回リビア政府は日食観測地を三ヶ所に分けて"日食観測入域料"を設定しました。約120ユーロかかるそうです。リビアではこちらのツアーに決めました。早期割引が可能な傾斜価格制度なので、11月末に申込しました。 |
(2)Emirates航空にて 今までのツアーなら成田空港に行けば即海外へ行けたのですが、今回は羽田空港から関西空港へ集結する形です。事前に二名のツアー参加者と連絡を取っていたので気は楽でした。 出発当日の午後8時に羽田空港集合。関西国際空港を経由して空路ドバイへ向かいます。ドバイからトリポリ→ベンガジへと一気に移動します。機体はドバイに本社があるEmirates航空ですが、今まで乗ったどの飛行機よりも狭くて機中泊なので、殆ど眠れないままでした。 |
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狭い機内で前のヒトが椅子を最大限倒すので、眠れないどころかストレスまで溜まりました。我慢出来なくて機内の奥に行きスチュワーデスが座る席に避難しました。やはり前が空くと足が伸ばせて気持ちいいです♪隣の席の方が寝てしまったので2時間もそこにいました^^ゞ 本来の席に戻り隣の方が話しかけてきたので応じたら、これからアフリカのガーナの首都アクラに帰るそうです。自分が皆既日食を撮るため、これからリビアに行くことを名刺を差し上げながら伝え、"ガーナでも皆既日食が |
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見られるのでお互いに晴れて見られたら良いですね"と伝えました。メールアドレスも交換して後で皆既日食の写真を添付して送ることにしました。彼女は日本語が多少理解出来るので、アフリカにも友達が出来ました。こうした出会いも旅の醍醐味ですね(^o^) リビア入国に時間が掛かったので、トリポリの市内観光は省略されました。トリポリ国際空港から地方空港へ移動してベンガジに向かいます。移動中の機内の窓からリビアの海岸線が見えました。地中海の青と絶妙にマッチして美しかったです。 |
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ベンガジでは、ホテルまでパトカーが先導してくれるそうなのでバスがその後に続きました。リビアのパトカーは車上のランプが右がピンクで左が白に光っていました。
飛行機の移動を重ねてやっと泊まれたベンガジ五ッ星ホテルに明日、重要人物が泊まるので明日は別のホテルになりました。リビアは元々独裁国家でアメリカと国交を回復したものの、国のトップは変わらないのでこうした決めごとも昔のままだそうです。丸二日間眠れずにシャワーも浴びていないので早速寝ましたzzz |
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(3)キレーネ遺跡 翌朝はリビア北部海岸に近いキレーネ遺跡を観光。私個人としては体調もよろしくなかったので、休みたかったのですがツアーなのでとりあえず見に行きました。 見学の前に巨大な橋を渡ることになり、行ってみました。その巨大橋は地上までの高さが約1kmほどあって、落下するのに5秒はかかりそうなくらいです。橋の底はリビア版グランドキャニオンといった風情です。 そこから1時間程でキレーネ遺跡の一部に到着しました。遺跡は遺跡なんですが、そこの歴史が分からない |
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ので価値も分かりません。ガイドから聞いた話によると、紀元前600年頃の古代ローマの都市らしい。キレーネとは泉の精霊の名前で、都市のまわりには草も生えています。長方形の大型劇場もあり遺跡の北側には地中海が見えました。その後、昼食をとりに洞窟型のレストランに行ったのですが、体調が思わしくなくて食べられなくなりました。バスの一番後ろに長い椅子があったので横になったら4時間も寝てしまい、その後の遺跡は見られずじまい。やっと目を覚ました頃は、バスの車窓に地中海が見えていました。 | |