(1)船上かパナマか 足掛け17年日食を追い続ける私は、パナマで金環日食を観測しました。2005.4.8の金環皆既日食〔サロスbP29…51/80〕は、ニュージーランド沖の太平洋から赤道を通過、中米パナマを通過してベネズエラで日没となります。1サロス前の1987.3.29は、アフリカのガボンで3秒経過する金環皆既日食が観測されました。この日食は、陸地にかかる範囲で金環日食、海上では皆既日食として見られました。 |
|
今回の正午中心食は、42秒の皆既日食となりました。 また、企画旅行という形でガラパゴス諸島沖にある皆既帯を目指して船上観測するツアーもありました。今回は船上ツアーに参加したかったのですが、いかんせん80万円するのと3週間も休むことになるので参加を見合わせました。平日5日間だけなら休めるという条件で探した結果、ダビ近郊で観測するツアーになりました。コスタリカ南西海岸で観測するツアーもありましたが、車道がなく殆どのツアーがパナマに集結しました。 |
(2)乗り継ぎ地獄 今回のツアーは、幣サイトのリンク集で相互リンクされている西崎様と同じツアーになりました。また幣掲示板に書き込みされている天河星様とも出発前の成田空港で偶然出会い、再会を喜びました。彼はコスタリカの中心線で観測するのですが、ダラスまでは同じ飛行機に同乗するそうです。今回は日食掲示板常連のマサ様と同行します。飛行機はダラス経由でマイアミへ向かいます。米国空港の荷物検査が想像以上に厳しく、スーツケースを空けられて中まで詳しく調べられました。 |
|
そのスーツケースは事前に鍵を掛けると検査員が無理矢理鍵を破壊して中を調べるそうで、鍵をかけないようあらかじめ添乗員の方から通達されました。 例のNYツインタワービルテロの影響でしょう。また入国の際は顔写真と左右の人差し指の指紋を強制採取されました。人権無視も程々にして欲しいものです。 途中、ダラスの南東方向に雷雲があり大きく迂回したので、一日半かけてようやくマイアミ空港ホテルにチェックイン。部屋に入って荷物の検分とシャワーを浴び、ベッドに戻ると泥のように寝ましたzzz |
|
(3)パナマ運河 今日は二つの大洋を結ぶ架け橋である、パナマ運河を観光します。例によって荷物検査に1時間費やされた後、2時間弱のフライトでパナマシティへ。パナマに着くと蒸し暑い気候が待っていました。たまらず貸切バスのクーラーを自分の方に向け、昼食に行きます。パナマ初の食事は4$足らずの粗末なものでした。やたら水分が要るのでGatoradeを購入します。昼食後、パナマシティを通過して内陸のmiraflores閘門へ向かいます。 |
|
この閘門はパナマ運河の中で最も内陸部に位置しているので、結構高台にありました。バスから降車後、階段を50段以上昇ってやっと入場口に辿り着きました。 パナマ運河全体を通過する平均時間は6〜8時間だそうで、一つの閘門を通過するのに一時間以上かかるようです。パナマ運河地帯はガツン湖が標高26mあるので、それに合わせて運河の水路も水かさが増減します。 ちなみにタンカー一隻辺りの利用料金は一千万円。南米最南端のホーン岬経由だと一億円近く費用がかかるので、それに比べれば遥かにお得だと言えますね。 |
|
右の写真を御覧下さい。閘門は二つの水路に分けられて、あらかじめ行き先の方向に水かさが合っています。手前が太平洋側に抜ける水路で奥が大西洋側に抜ける水路です。太平洋側には水位の高いガツン湖から水位が低い方向へ進むので、閘門の水かさを少なくしてあります。逆に大西洋側では、閘門の水かさを増やさないとガツン湖の水位まで近づけません。タンカーを浮かすくらい水位を調節するので、約2億klの水がmiraflores 閘門で利用されてます。 |
|
(4)世界遺産パナマ歴史地区 パナマ運河観光後は、パナマ旧市街にある世界遺産・パナマ歴史地区の見学です。ところでパナマと言う国名の由来ですが、蝶と魚と言う発音から来ている言葉で、自然の宝庫と言う意味だそうです。 歴史地区は廃墟をお色直ししたものだと聞かされました。そこはボリーバル広場にあるそうです。 特段感慨にふける建物でもなかったので、掲載してある写真を御覧下さい。私は歴史地区内にあったアフリカみたいなバーが気に入ったので、横の写真に掲載します。 |
|