下新町ねぷた愛好会 紙貼り

下新町ねぷた愛好会 紙貼りの様子です。ねぷたの骨組みに鏡絵・袖絵・見送り絵が貼られました。


骨組みに貼るねぷた絵


骨組みに貼る糊


ねぷたの骨組み


鏡絵の紙貼り


糊付け(上)


糊付け(下)


鏡絵の成形


骨組みを裏返す


袖絵の紙貼り


見送り絵部分を切り取る


見送り絵の紙貼り

前ねぷた(生首)の色付け

ちなみに、下新町ねぷた愛好会の骨組みは鉄を使っています。掲載した写真は、2006年7月22日夜に同会のねぷた小屋で撮りました。ここは常設の小屋で、普段は骨組みだけが置かれています。
見送り絵を貼った後は、袖絵との間に蔦と雲の絵を貼ります。蔦が内側で雲が外側に貼られます。次に団体名や石打無用と書かれる肩の部分を貼り、その下に雲を貼ります。その後、牡丹の絵が描かれる開きと雲漢(漢雲)・武者絵が描かれる額絵を一番下の台座に貼り、最後にその周りに雲を貼って本ねぷたを完成させます。

また鏡絵・袖絵・見送り絵の紙貼りには、必ずその団体のねぷた絵を描いた絵師が視察に来ます。絵師の工房で書いた絵に灯がともるとロウが絵を照らすので、絵師も感慨深い表情を見せています。基本的に、ねぷた絵の題材は絵師まかせです。ここ下新町ねぷた愛好会も紙貼りまで絵の内容は知りません。毎年生首が描かれるのは下新町の特徴ですが、絵師の裁量に依る部分が大です。

これと平行して、前ねぷたの作成もやっています。ねぷたまつりは一週間しか見られませんが、ねぷた小屋では7月下旬からねぷたの制作が佳境に入ってきます。その合い間に笛や太鼓の練習をしています。
他の団体では、骨組みだけを空き地に置いて雨ざらしでも良い状態にしておき、7月初めに小屋を建てて紙貼りや前ねぷたの制作に取り掛かります。また相馬村・岩木町・大鰐町・東目屋等のねぷたは、本拠地が遠いのでねぷた運行コースの空き地(青森銀行記念館前)に小屋を建てて制作しています。これらの町村は、骨組みを地元から持って行かなければならないので、早朝の車がいない時間帯に小屋まで運んでいます。
協力 下新町ねぷた愛好会
back
写真・記事の無断使用不可