青島日没金環日食・観測編
(6)絶望と奇跡へのカウントダウン
予想外に雲が厚くなり、完全に太陽が見えなくなってしまいました。前回のサロスでは僅か10%の部分日食を写真に収めただけで厚い雲に覆われたのですが、今回は60%の部分日食を撮ったのでこれで良しとしよう。
それでも一縷の望みとして、薄雲の切れ間から太陽の夕陽に染まる赤い色を確認しました。この薄雲の中で上手く日食が見られたらいいな…と思いながら絶望へのカウントダウンは進みます。
日食直前の青島市街
気温は-2℃。足元に充分な防寒をしていなかったので、結構冷えてきます。鼻水も出てくるので、50%の部分日食とニアミスする飛行機のシルエットを撮ってからトイレに行きました。観測場所のホテルは暖かく、中国人や韓国人が日食が起こることを知らないままロビーで散策していました。きっと日食に興味がないのでしょう。
やがて太陽は運良く薄雲に入ってきました。するとどうでしょう。今まで見たこともない太陽が姿を現しました。
部分日食とニアミスする飛行機
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