豪華客船皆既日食・行事編
(15)ふじ丸のイベント
ふじ丸の船内は、色々なイベントが行われています。これは全員参加しなければならない講義を除いて、自由参加です。同じ時間に幾つものイベントが行われるので、適度にヒトが散らばります。この機会に弘前ねぷたまつりのスピーチをさせていただこうと思ったのですが、対応できるスタッフがいないとのことでお流れになりました。まぁ興味のある方はhttp://eclipse.star.gs/lock/を御覧下さい。
私は観測中の日焼けがひどく、操舵室を見学した後は寝ていました。昨日から食事は後半になったので、食事の時間まで紀行文の執筆やビデオカメラの充電をします。
皆既日食当日の気象衛星画像
午後のイベントでアクアマリン最後の船内コンサートがあるので、聞きに行きました。結構心を打つメロディで感動しました。CDプレイヤーがないのでCDは買いませんが、数曲ビデオカメラに収めました。著作権の関係があるので、ここでは掲載しません。
その後、和の心を知りたくてお茶席に行きました。足が尋常ではない日焼けなので、正座するのも大変苦しいです。ものの10分も持たずに退席しました。同じ和室で片山旭星先生、筑前琵琶の弾き語りを聞きます。元々九州が発祥地で弾き語りされたものが、三味線にとって変わられたそうです。宮崎の延岡付近で残っています。
筑前琵琶の弾き語り
ふじ丸にはピアノ奏者の福田直樹さんが毎日3階のラウンジで演奏されているのですが、この日だけはチェンバロと言う珍しい楽器での演奏となりました。ウィーンに留学していただけあって楽器の知識も豊富です。このチェンバロと言うのは、ピアノよりも古く音を伸ばす足踏みがありません。ピアノとチェンバロを弾きこなす奏者は、日本でも福田さんを含めた二人しかいません。普通はバロック音楽において、チェンバロ専用に作曲されたものしか演奏されません。
福田さんのすごいところは、チェンバロでギター演奏も出来ることです。右の動画は禁じられた遊びをチェンバロで弾いたものです。
チェンバロ演奏
チェンバロの色ですが、様々な色が施されています。一番多いのが、黄金の国ジパングをあしらった漆色のチェンバロです。当時、日本は鎖国していたのになぜ漆色のチェンバロが流行ったのでしょう?それは、貴族たちが見栄を張るため舶来品を自慢するために塗った色だと言われています。
会場には、チェンバロの音色が響いています。この弦はカラスの羽で出来ています。羽の根元に堅い部分があり、その先を弾くとチェンバロ独特の音色になります。チェンバロと同じ時間に星空観望会とナイトシアターが行われていますが、結局行かなかったです。
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