豪華客船皆既日食・操舵室編
(14)操舵室を見学
今日は、日程の中で唯一操舵室を見学できる日です。これまで操舵室や飛行機のコックピットにも入ったことがないのでどんなシステムで船が運航されているのか楽しみです♪
右写真のオートパイロットと言うのは、事前にGPSを入力すれば目的地に連れて行ってくれるシステムらしいです。乗組員は普段船の前面を監視すればいいだけですが、まれに衝突する危険性があるのでいつでも手動で操作できるように準備しています。
日食の前日に他の客船がふじ丸の前面を通過するニアミス事故がありました。船長は結構怒っていたらしいのですが、これだけ皆既帯に客船が集結することも珍しいので許してやってください。
操舵室後方にあるテーブルには、日本近海の海図があって職員が手書きで航行した海上航跡図を書いた跡があります。また雲の位置を察知するレーダーや見慣れない機器が多く置いてあって、にわか客船ファンになりそうです。
オートパイロット
船の揺れを抑えるフリンスタビライザーと言うシステムも初めて見たのですが、B4サイズの紙に収まってしまうほど小さな操作盤でした。操舵室が込み合ってきた頃、操舵室入口手前のふじ丸無線局で事務作業をしている職員がいました。
乗客の監視をしている方にここへ入ってもいいか尋ねたら、どうぞお入り下さいとのこと。お仕事中悪いな…と思いつつ中へ入りました。結構紙が乱雑に置かれっぱなしになっていますが、いかにも仕事をしていますって感じです。
理知的なお顔の職員に船室でインターネット接続が出来るか聞いたところ、接続回線はISDNを使用しているので大変遅いです…とのこと。費用も1分間に1200yen掛かるとのことです。
採算を度外視して緊急にインターネット接続をしなければならない報道関係者も使うことがあるそうですが、専ら報道関係者はインマルサットを使っているので滅多に利用されないとのことです。船内でのインターネット通信は、メールや気象衛星写真の受信に使われているそうです。
鳥島の海図
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