炎天下の皆既日食・帰国編

(26)帰国後の手紙

帰国後、天河星さんから戴いた切手とコロナの絵に同封されていた手紙から詳細な伊吾の様子を知りました。

予定していた観測地は雲に覆われ、街に停まっていた車に声をかけてOKした方に郊外まで乗せてもらったそうです。辛うじてコロナが雲の影響を受けずに見られました。

皆既日食当日は、哈密から伊吾や三塘湖方面に向かう路線バスが終日運休になる情報を哈密バスターミナルの貼紙で見たそうです。天河星さんは7/30の昼に伊吾へ入っていました。当日の夕方、伊吾の郵便局を探して日食記念切手を入手されたそうです。

ここに感謝の意を込めて、切手シートと絵を掲載させて戴きます。伊吾では、日食前日にツアー客が大挙して日食記念切手を買ってしまったので、後日哈密で買い求めても既に無かったそうです。伊吾に行ったツアーは雲を避けて移動が出来ましたが、モンゴルとの国境線に近いため人民開放軍が目を光らせている観測地では決められた範囲以外の移動は禁止。

もし伊吾のように移動すると、銃口を向けられて射殺されてしまいます。この辺が天安門事件でもいかんなく発揮された中国の隠れた恐ろしさです。我々の観測地で雲が出ていても、そこから晴れ間を求めて車で移動するのは無理でした

日食記念切手
日食記念切手

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