アラスカオーロラツアー・講義編

(7)オーロラ講義2
すると初老の紳士が現れました。彼はもう30年も教鞭を執っていて、アラスカ大学地球物理研究所の所長をしています。お名前は赤祖父俊一さん。物腰がとても柔らかい方です。

あらかじめ用意されたスライドで、写真を見ながら赤く光るライトで細かく説明されました。どれも価値のある写真で、フラッシュを使わず手持ち撮影でスライドを撮りました。

オーロラの発生する高さ
オーロラの発生する高さ

『オーロラは成層圏の上空で発生し、底辺は120qで頂点は400qの高さまで及びます。太陽のコロナから吹き出す太陽風という粒子が地球上の南極・北極付近の磁気圏で大気と衝突して光を放つとオーロラとなって我々は見ることができます。

オーロラの分布ですが、北半球はグリーンランドの北西部に北磁極があり、ここを中心として同心円状に半径3000q付近でオーロラが発生します。同様に南半球では南極ロス海西側の湾を中心として半径3000q付近でオーロラが発生します。』

オーロラの分布
オーロラの分布

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