ノシャップ岬の思ひ出



日時(現地時刻)2004年6月8日 19:10'00"
撮影地稚内・ノシャップ岬西海岸にて
緯度・経度北緯45゜26’50” 東経141゜38’56”
標高1m
露出1/2000秒 ノーフィルター
機材MINOLTA α−707si
レンズAF 500mm F8 x2倍テレコン
フィルムAGFA Vista 400

写真説明
こちらは、2004年6月8日に北海道稚内市のノシャップ寒流水族館前の壁際で撮影した、沈む夕陽と金星です。写真をクリックすると3倍に拡大された太陽が映ります。これは四ツ切写真をそのままスキャナしたので、3000mmF16で撮った写真と同じ効果があります。
日本では金星の太陽面通過が1874年12月9日以来130年ぶりに見られました。この現象は243年間に4回の割合で起こります。122年、8年、105年、8年の間隔です。
内合は金星や水星のような内惑星に限って使われる天文用語です。太陽・惑星・地球の順に並んでいれば内合と言い、惑星・太陽・地球の順に並んでいれば外合と言います。内惑星以外の外合は“合(ごう)”と言います。金星は地球の黄道面に対し3.395度傾いています。水星の場合も黄道面に対し7.005度の傾きがあります。そのため内合となっても太陽の上側か下側を通過するので、普段は水星や金星の太陽面通過が見られないのです。これは新月毎に日食が起こらないのと同じ理由です。内合の会合周期ですが水星は115.9日、金星は584.0日です。会合周期が短い水星は100年間に13〜14回の割合で太陽面を通過します。
内惑星や月が地球の黄道面を南から北へ通過する交差点を昇交点、北から南に通過する交差点を降交点といいます。金星の場合、昇交点通過は毎年12月上旬に、降交点通過は毎年6月上旬となります。その時、金星が内合になれば地球から太陽面通過が見られるのです。

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