○105年後までさようなら・・・
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太陽面の端に到達した金星、金環日食から部分日食状態になった。
一度データを持参したPCに吸い上げたとはいえ、残り撮影枚数を多少気にしながら5秒から15秒ごとの段階露光を進めていった。
sky90の方は、メモリーに余裕があったので、そのまま5秒ごとの段階露光を進めていった。
極軸のほうは、セッティングするときに方位磁針でおおよそ合わせただけだったので完璧に合っているとはいえなかった。
このために、微動を何度も調整して視野内に太陽を収める必要があり、結構忙しかった。
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30分毎の合成 |
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金星は次第に動いて半分、そして凹み程度になって、太陽面から離脱しつつあった。もはや日食グラスで見ても、先ほどまで見えていた黒い点を認めることはできなかった。
そしてその凹みも次第に小さくなっていった。
第4接触(13時47分過ぎ)が迫るにつれて、シーイングの影響もあり凹みと揺らぎの区別がつかなくなっていった。そして、ついに金星の太陽面通過は終了した。
最後は拍手をして、今後105年間は見られないすばらしい天文現象を見送った。丁度その頃、カメラのメモリーが一杯になった。結局、カメラ2台で失敗作を含めて1600枚程度のイメージを得ることができた。
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琵琶湖 |
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○帰路へ
心配した天気にも恵まれて、心地よい疲労感があった。機材を慌しく撤収を行った。相方に手伝ってもらったが、さすがに2台もあったので普段より時間がかかった。
それでも撤収完了して、折角だからということで相方と道の駅内の直売所で野菜を購入した。のどが渇いたので水を買ったが、あっという間に飲み干した。
琵琶湖を眺めながら長浜市内に移動。昼食の後、今朝立ち寄ったネットカフェでひまわりの画像をチェック・キャプチャーした。
それによると琵琶湖付近は朝まで台風の雲がかかっていたが、7時過ぎに雲が東に移動して晴れ間に入ったこと、名古屋なども昼前には雲が東に移動して、晴れ間に入ったことが分かった。
一方、東京付近はずっと雲がかかってしまったことも分かった。
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通過が始まった頃の雲画像 |
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その後は来たときと同様、休み休み帰ることにした。無論、途中のPA内のコンビ二で夕刊を買うことは忘れていなかった。
金星の太陽面通過はどの新聞も第1面で取り上げていた。時折、ラジオのニュースも聞いた。
それによると関西では概ね晴れて、先月の金環日食(部分日食)のために用意した日食グラスがようやく役に立ったと喜んでインタビューに答えた小学生がいた。
それを聞きながら、「こっち(金星の太陽面通過)の方が、金環日食よりも派手ではないけども、ずっと貴重だよ」と思った。
さすがに疲れてしまったので、暗くなってからは休み休み移動。自宅に到着してからはクタッと寝てしまった。
○最後に
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通過が終わった頃の雲画像 |
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