★2012年8月14日未明の金星食日本から夜間の金星食が見られるのは1989年12月2日以来で、23年ぶりの出来事です。23年前の金星食と条件の違いをこれから確かめてみましょう。 2010年5月16日に三日月と金星が大接近したのですが、香港や東南アジアでは金星食となったそうです。このように世界規模で見ると金星食は起こっていますが、日本で見られる夜間の金星食は上記の通り23年ぶりとなりました。 2012年8月14日はお盆の時期で晴れていることが多いので、台風でも来ない限りお盆の金星食が見られる確率が高くなるでしょう。ただ今度の金星食は未明の現象なので早起きするか、寝ずに起きて観測するかのいずれかとなりそうです。 2012年8月14日未明の金星食は、全ての経過が日本から見られます。但し、沖縄ですと島の中部から金星が月に潜入せず重なったままの星食となります。 宮古島以西だと月と金星がわずかに重ならず、そのまま金星が月のそばを通過します。 潜入開始 14日 2時43分30秒 潜入終了 14日 2時44分35秒 出現開始 14日 3時42分30秒 出現終了 14日 3時43分25秒 ■2012年8月14日 金星食 DATA 金星 Venus 光度:-4.3等 視直径:24.0" 輝面比:0.49 赤経:06h24m05.5s 赤緯:+19゚56'07" 黄経: 95゚40'12" 黄緯:-03゚22'59" 銀経:192゚02'40" 銀緯:+03゚03'37" 方位:256.265゚ 高度: 14.905゚ 出01:15 南中08:32 没15:49 地心距離:0.69472 AU 日心距離:0.72629 AU 月 Moon 月齢:25.6 視直径:30.2' 輝面比:0.15 赤経:06h23m08.4s 赤緯:+20゚03'54" 黄経: 95゚26'27" 黄緯:-03゚15'45" 銀経:191゚49'30" 銀緯:+02゚55'23" 方位:256.303゚ 高度: 15.160゚ 出01:10 南中08:40 没16:06 測心距離: 39.63万km 地心距離: 39.80万km 中央経度: -4゚ 中央緯度: 4゚ ★1989年12月2日の金星食当時精神的に不安定だったので、このような現象が起きたことすら分かりませんでした。 夕方で低空の金星食ですが、観望時間も非常に良く知っていれば確実に見ていました。 但し、機材が無かったので見たとしても記憶に留めただけかも知れません。 1989年12月2日の金星食は、全ての経過が日本から見られました。 潜入開始 2日 17時5分27秒 潜入終了 2日 17時7分30秒 出現開始 2日 18時1分45秒 出現終了 2日 18時3分33秒 ■1989年12月2日 金星食 DATA 金星 Venus 光度:-4.6等 視直径:34.0" 輝面比:0.35 赤経:19h48m13.8s 赤緯:-24゚01'34" 黄経:294゚35'00" 黄緯:-02゚51'48" 銀経: 16゚38'08" 銀緯:-22゚46'32" 方位: 34.034゚ 高度: 17.360゚ 出10:07 南中14:42 没19:17 地心距離:0.49033 AU 日心距離:0.72329 AU 月 Moon 月齢: 3.9 視直径:30.7' 輝面比:0.14 赤経:19h47m07.1s 赤緯:-23゚57'25" 黄経:294゚20'44" 黄緯:-02゚44'58" 銀経: 16゚36'26" 銀緯:-22゚30'50" 方位: 34.303゚ 高度: 17.303゚ 出09:59 南中14:37 没19:22 測心距離: 38.87万km 地心距離: 39.06万km 中央経度: -6゚ 中央緯度: 3゚ 管理者に無断での使用・複製・転載・流用禁止
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