Keietsu Sayama
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(18)巨大プロミネンス Muhammad Rayhan氏がパルで撮影した巨大プロミネンスには敵いません。自分で撮影するのがバカらしくなってしまうほどの素晴らしい写真です。あのプロミネンスで地球が5個ほど入ってしまうような大きさです。 三脚固定撮影では、到底太刀打ちできません。色々あって青森県弘前市の実家には、知人からいただいた古い赤道儀があります。単一電池を入れて極軸望遠鏡で北極星に合わせると自動でガイドします。 |
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赤道儀も重かったので、次回の遠征から赤道儀も導入する予定です。8月初旬には恒例の弘前ねぷたまつりを撮影しに行きますが、その時に赤道儀も持って帰ります。来年起こるアメリカ横断皆既日食の予行演習で行ったような今回の皆既日食ツアーでしたが、いつでも本番は本気を出して撮らないと失敗作品ばかり増えるので、今度こそは撮影を成功させたいです。
右の写真はノーフィルターで撮った部分日食です。ピントが合えば、カメラは自動で撮ってくれます。撮影が難しくなるのは2倍のテレコンバーターを付けるとピント合わせも手動でやらざるを得ないところにあります。右写真は、第三接触後に曇られた太陽です。 | |
実は皆既日食の直前も結構怪しかった空なのです。右写真は、第二接触10分前の太陽と雲の様子です。既に薄い雲が掛かっていました。山側の雲がこちらまでやってきたのです。それでも薄い雲間からコロナとプロミネンスは確認出来ました。
完全な快晴でコロナとプロミネンスが見られたのは、Muhammad Rayhan氏が撮影したパルとテルナテ島の南に浮かぶティドレ島でしょうか?ティドレ島には日本人と欧米人が数名観測に行かれたそうです。 |
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後日談ですが、グアム島の沖まで遠征した豪華客船ぱしふぃっくびいなす号は正午中心食付近が雲に覆われてしまい、北方の雲がない海域まで移動したため1分強のコロナしか見られなかったそうです。
…とすると、一般のツアーで観測できたテルナテ日本村が一番長くコロナを見られた観測地になりますね。以下のアニメはJim Fakatselis氏が撮影した巨大プロミネンスのアニメーションです。巨大なプロミネンスの動きが素晴らしいです。縦に伸びるプロミネンスが、地球5個分も入るほどの大きさです。 |