でゲットした皆既日食Tシャツと首にタオルを巻いて金鳥を皮膚にかけて準備万端で臨みます。 右の写真は、観測地をGoogle mapで500m上空から見たものです。赤い点が観測地、左の青い点が撮影中にディスコ音楽が大きく鳴っていた会場です。 空は青く晴れてとても暑いです。その頃、カキ氷屋さんがやってきて人だかりができました。その製法は、ピエロの帽子みたいな紙を器具にセットして、それを逆さにしてカンナで削るように氷を中に入れると言うおよそ日本人が発想もつかないものでした。このカキ氷は25セントだそうです。日本でこれをやれば良い商売になるかなぁ…な〜んて思いました^^ゞ |
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…しかし楽しみは長く続かないものです。フィルターを掛けなければ撮れなかった写真が、フィルターを掛けてもボヤッとして形が分からないのです。これは一大事!フィルターを取っておそるおそる太陽を見たら、薄雲が天然のフィルターとなって肉眼でハッキリと見られました。目に異常が起こらないほど、雲が厚くなったのです!案の定、雲は厚くなり太陽の姿さえ見られなくなりました。その時、職場の同僚が言った「佐山さん、日食見に行かないで俺たちと一緒に仕事しましょうよ。」と言う言葉がフラッシュバックしてしまいました。 | |
やはり大枚出して日食見に行くのにも限界があるのかなぁ…とつまらぬことを考えてひたすら雲が薄くなるのを願っていました。…するとその切ない想いが通じたのでしょうか?食分70%過ぎたあたりから段々と雲が薄くなり始めたのです。この千載一遇のチャンスを逃してなるものか!と思い、撮影を復活させました。事前に作っておいたスケジュール表は、もはや何の役にも立ちません。太陽が顔を覗かせた時に撮るだけです。無我の境地とはこんなことを言うのでしょうか?やがて薄雲越しの太陽の角が欠けていない反対側の縁に廻りました。 | |
「keiさん、これ成功と言っていいんじゃないですか?もうすぐくっつきますよ。」「も〜すぐ」「お〜っとくっつく!」…「くっついた!!!」………「す〜げぇ」 その時、我を忘れて叫ぶマサ様の声で環の瞬間が終了。この言葉に全ての想いがこもっているようでした。 私はと言うと、ビデオカメラ2台と一眼レフ2台の同時撮影に集中していて声すら出せる余裕も無かったのです(>_<) 何はともあれ、薄雲越しでも極細金環日食が肉眼で確認できて良かったと思います\(^o^)/ もちろん晴れていたら露出オーバーで撮影するとプロミネンスが映っていたのですが、贅沢は言いません。 |
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雲間の擬本影の写真を見てもらえれば分かりますが、西の雲の底辺が相当厚くなってきました。その方向は我々二人が行くはずだったツアーの観測地がある場所です。平日5日間だけ休めるツアーと言うことで探した結果、パナマ西方で観測するツアーに不参加となり、こちらのツアーにしました。何が幸いするか分からないし、もし西方の観測地で曇られたらさぞかし残念無念な気持ちで一杯だったろうと思います。知り合いが数名西方の観測地に出かけていたので、なおさらです(T_T) | |
(9)ダビ空港で再会 翌朝、昨日とはうってかわって晴れた空の下、パナマシティへ向かいます。すると見慣れた日本人のツアー客がいました。なんと!我々が行こうとしていたツアーです。3年前のオーストラリア皆既日食以来の再会を喜びました。そちらの状況を聞いたところ、観測地は雨が降って太陽の形さえ見られなかったとのこと…アチャー!可哀想なので、Pedregalで撮ってきたばかりのマスターテープを皆さんに上映しました。ビデオカメラの周りは凄い |
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人だかりです。やがてそのツアー客が先に搭乗口に行くとのことで、名残惜しそうに別れました。ところが別便で同じ時間に両ツアーがパナマローカル空港に着いていたのです。空港前でのサプライズが終わった後、我々のツアーは荷物を置いてあったホテルに舞い戻ります。小一時間でスーツケースに荷物を戻すなんて無理な話ですが、飛行機の時間を考えると致し方ないので汗だくになりながら荷物を詰め込みました。ホテルに昨日の日食記事が載った新聞をゲットしたのでそれも入れます。 | |
(10)ニューヨークへ行きたいか〜 バスと荷物と我々は慌ただしくパナマ国際空港に向かいます。何とか荷物検査を終えて搭乗口に向かいます。荷物を座っているツアー客に見てもらうよう頼んでから手ぶらで新聞を買占めに行きました。(もちろん数部だけですが)最後に取ってあった$を使い果たし、土産物屋を覗いたらパナマの国旗が売られていました。あれほどDavidの街を探しても見つからなかったのに…弐千円札と$を交換して無事国旗をゲットしました。帰国便はマイアミからダラス経由で成田空港まで向かう |
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のですが、ダラス経由便の帰国者が多すぎるので急遽ニューヨーク経由に振り分けられました。急なことで添乗員さんも驚いている様子でしたが、冷静に対処してくれました。さすがベテラン添乗員!途中カントリーロード等を歌って運転手が聞き惚れてしまい、バスなのにオーバーランしたこともありましたね^^ゞ 帰りは太陽を追いかけるようにして日本へ戻るので、晴れた所だけ機上から撮影しました。私の太陽と月を追いかける旅もまだまだ続く… |
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☆私の日食観測履歴 (皆既日食は全て観測成功!) ◎1988. 3.18 小笠原沖 皆既日食 (東アジア・父島南東沖) 晴れ ○1991. 7.11 メキシコ 皆既日食 (北米・カリフォルニア半島)快晴 ×1992. 1. 4 アメリカ 金環日食 (北米・ロサンゼルス沖) 曇 ○1994.11. 3 チ リ 皆既日食 (南米・チリ北部) 薄曇 ○1995.10.24 タ イ 皆既日食 (東南アジア・タイ東部) 快晴 ○1997. 3. 9 シベリア 皆既日食 (北アジア・シルカ郊外) 快晴 ○1998. 2.26 ベネズエラ皆既日食 (南米・ベネズエラ西部) 快晴 ○1999. 8.11 ブルガリア皆既日食 (ヨーロッパ・黒海近郊) 快晴 ○2001. 6.21 ザンビア 皆既日食 (アフリカ・首都ルサカ) 快晴 ◎2002.12. 4 オーストラリア皆既 (オセアニア・豪州南部) 快晴 △2005. 4. 8 パナマ金環皆既日食 (中米・パナマ西部の街) 薄曇 ○…第一接触〜第四接触まで観測 ◎…第一接触〜第三接触まで観測 ×…観測不可能 △…食分70%前後は薄雲越しに観測可能 |