金星の太陽面通過
1.第二接触
2.最大接触
3.夕陽と金星
4.金星の拡大
戻る
写真説明
こちらは、2004年6月8日に北海道稚内市のノシャップ寒流水族館前の壁際で撮影した、金星の太陽面通過・最大接触です。日本では金星の太陽面通過が1874年12月9日以来130年ぶりに見られました。この現象は243年間に4回の割合で起こります。122年、8年、105年、8年の間隔です。
内合は金星や水星のような内惑星に限って使われる天文用語です。太陽・惑星・地球の順に並んでいれば内合と言い、惑星・太陽・地球の順に並んでいれば外合と言います。内惑星以外の外合は“合(ごう)”と言います。金星は地球の黄道面に対し3.395度傾いています。水星の場合も黄道面に対し7.005度の傾きがあります。そのため内合となっても太陽の上側か下側を通過するので、普段は水星や金星の太陽面通過が見られないのです。これは新月毎に日食が起こらないのと同じ理由です。内合の会合周期ですが水星は115.9日、金星は584.0日です。会合周期が短い水星は100年間に13〜14回の割合で太陽面を通過します。
内惑星や月が地球の黄道面を南から北へ通過する交差点を昇交点、北から南に通過する交差点を降交点といいます。金星の場合、昇交点通過は毎年12月上旬に、降交点通過は毎年6月上旬となります。その時、金星が内合になれば地球から太陽面通過が見られるのです。この写真はアストロアーツ投稿欄にも掲載中です。