青島日没金環日食・出発編
(1)突然決まった青島遠征
1992年1月4日に見られた極太金環日食の1サロス後は、2010年1月15日に起こります。アフリカのケニア〜中国の青島まで見られます。正午中心食に近いモルジブの首都マレでは真円の金環日食が見られないものの、10分46秒も継続する金環日食が見られました。
この極太金環日食は、AC2001年からAC3000年の間で最も長く見られます。正午中心食の海上では金環継続時間が11分 8秒ですが、最大接触時は食分95%です。
私は、山東半島の青島市街で日没金環日食に再挑戦しました。日没近いと金星などの内惑星が見やすくなる上に、金環と金星の位置がとても近くなります。太陽は西南西方向に沈むので、南が海で開けている青島近郊の海岸は絶景の撮影ポイントだと思っています。
2010年1月15日の金環日食帯地図
本来は遠征しない予定でした。一泊二日の弾丸ツアーのキャンセル枠が出発の一週間前に突然あいたので、日食仲間で無二の親友のマサ様と行くことにしました。
出発前に九州で大雪となる第一級の寒波が日本上空にあったので、現地の気温も相当寒いと予想しました。
1997.3.9に極寒のシベリアで観測した皆既日食以来の防寒装備です。風を通さないゴアテックス入りの防寒服とセーターとエスキモー仕様の靴をスーツケースに入れて横浜からバスで出発しました。早朝出発なので、名鉄名古屋駅に近いカプセルホテルに一泊しますzzz
青島近郊の中心線
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