メキシコ特攻隊ツアー
Dπ字型のプロミネンス
かなり太い第二接触のタイヤモンドリングを見ながらピントを合わせます。アングルファインダーで見た視野は、2000mmF16と強拡大です。多少プレながらタイヤモンドリングを迎えました。
鮮やかな光が失われると辺りは闇に包まれました。光が失われた同じ所から、π字型をした見事な形のプロミネンスが見えています。当時は太陽活動が極大期となっていたので、極小期型の皆既日食では見られないなかなか面白い形をしています。
フィリピンでピナツボ火山が噴火した後の皆既日食なので、闇ですがそれほど暗きは感じません。満月と同じ明るさのコロナの光が闇を照らしています。
Eモヒカン刈り型コロナ
さすがに6分も継続すると心に余裕が出ます。段階露出でコロナを撮りながら3分ほど肉眼で見ていました。3年前に小笠原沖で見た、薄紫色の空に淡くて丸い蛍光灯のようなコロナが印象的でした。今回は天頂の為、若干長めで斜め横に伸びたコロナが印象的です。極大期なのにこんなコロナが見られたという事は、当時天文雑誌に提唱されていたモヒカン刈り型コロナなんでしょうか?
やがて上縁から第三接触のタイヤモンドリングが現れました。長めの皆既も(6分18秒)もう終わり。太陽は急速に元の姿へ戻ります。第四接触が終わり、全ての日食が終わりました。陽はまだ高く昇っています.今回これほど長い日食が見られたのは、太陽が地球から最も離れる遠日点に近い事と、月が最大に近い大きさだった事。そして北回帰線付近で見られたので天頂に近い場所で起こった事が関係しています。
π字型のプロミネンス
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