なぜ日食現象が珍しい事なのか

青森県で見られる皆既日食帯太陽と月と地球が一直線に並んで起こるのが日食。それに対して太陽と地球と月が一直線で並ぶと月食が起こります。月食は地球の夜であればどこからでも見られるのに、日食は太陽を隠す月の影の中にいないと見られません。このように狭い地域でしか見られないので日食は珍しいのです。

2000年には4回の部分日食がありましたが、皆既日食や金環日食のような中心食は見られません。

もし地球上の一ヶ所を動かないで観測しようとすると、平均して皆既帯の特異点300〜400年に1回しか見られません。ちなみに青森県では、1742年6月3日に皆既日食が観測されて以来、2063年8月24日まで1度も皆既日食が見られません。ちなみに月食は先程の理由により、少なくても2〜3年に一回は見られます。2000年は7月16日の夜半前、一時間半の皆既月食が日本のどこからでも見られました。

皆既日食は自然現象なので、まれに同じ地域で2年続けて見られることがあります。2001年6月21日と2002年12月4日には、アフリカのアンゴラの大西洋に面した海岸の一部で2年続けて皆既日食が見られました。このように短期間で日食が見られる地域を皆既帯の特異点と呼びます。このような観点から日食を考察して見るのも面白いと思います。
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