卑弥呼の皆既日食

西暦220〜280年の皆既・金環帯地図卑弥呼の皆既日食

俗に卑弥呼の日食と呼ばれる日食ですが、日本近郊で西暦220年〜280年にかけて皆既金環日食が通過した経路をNASA Solar Eclipse Pageより抜粋して右地図と以下の時系列にまとめました

皆既と金環日食のDATA
 中心食の日時  △T(s) サロスa@種類  食分  太陽高度  中心食幅  継続時間
222年 7月25日  8387   78   皆既  1.0754    81°    248km    6m 6s
223年 1月19日  8382   83   金環  0.9226    58°    339km   10m21s
233年 6月25日  8383   79   金環  0.9905    90°     34km    4m 5s
240年 8月 5日  8214   78   皆既  1.0728    77°    242km    5m45s
247年 3月24日  8152   72   皆既  1.0538    74°    185km    4m50s
248年 9月 5日  8138   87   皆既  1.0263    70°     95km    2m25s
254年10月29日  8079   76   金環  0.9374    70°    246km    7m23s
273年 5月 4日  7902   81   皆既  1.0753    79°    248km    6m 2s
276年 8月26日  7870   78   皆既  1.0660    71°    227km    5m 6s
277年 2月20日  7866   83   金環  0.9346    64°    267km    7m40s
DATAの日付はNASAの地図と違います。これは日付変更線の西側に日本があるためです。DATAを日本時間に直して掲載しました。ちなみに食分・太陽高度・中心食幅・継続時間は、全て中心食の正午(正午中心食)となる位置で計算されたDATAです。

皆既中の水星と金星こうしてみると中心食が日本付近に集中しているため、卑弥呼が実際にいつ亡くなったのか死亡年月日が正確に記録されていない限り、卑弥呼の日食からは邪馬台国の位置を検証することが不可能です。

更に△T値の変更によっては、地図の経路図が大幅に西か東にずれることになります。このため、NASAから抜粋した日食帯の地図やDATAも正確な日食帯経路図であるとは言えなくなります。
△Tについては、こちらで説明しています。
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